静かな独り言

泣かないで、君が好きだよ

私の最初で最後の音

ミンユンギという男。この人は死ぬほどかっこいい表情を見せたかと思えばのほほんと日向ぼっこをするネコのような顔もする。ギターを弾きながら楽しそうに歌ったと思えば魂を燃やすようにラップをする。好きになって数年経つけどまだ彼を形容できる最適な言葉が見つからない。だけど一つだけ確実に言える言葉がある。ミンユンギは「音楽の人」だということ。

 

 

音楽は凄い。人の心を一瞬で動かし、惹き付ける。良い音楽というのはそれだけで誰かの人生を変えてしまうような影響力がある。ユンギさんは「それ」だ。

 

小学生から音楽に触れてきたあの人の初恋はピアノらしい。first loveの歌詞を見ているとあの人の人生のひとつのシーンが浮かんでくる。見たことがないのにユンギさんの人生の欠片を歌から見ることが出来るのがあの人の音楽。first loveの歌詞を見ていると私はいつも泣きそうになる。「だから絶対に俺の手を離さないでくれ 俺はお前を二度と離さないから 俺の誕生から終わりまで その全てを見守る役目がお前にはあるから」という歌詞を見た時、ああ、この人は音楽に殺されて死んでいくのか。と思った。ユンギさんらしくてユンギさんにしか出来ない殺され方。多分、あの人にとっての最良。

こういう時オタクなら「私もユンギさんにとってのそういう存在になりたい」だなんて思うのが正解だったりするのかもしれない。私は人一倍アイドルに恋愛感情を抱いてしまう人間だと思うのだけどユンギさんに対しては一切そういう感情は浮かばない。いや違う、その感情は高校一年生の私が全て持っていった。

 

高校一年生の私はユンギさんが本気で好きだった。アイドルとしてじゃなくて1人の人間として恋をしていた。それが原因で当時付き合ってた彼氏と別れた。傍から見れば頭のおかしい人間だったと思う。だけどそんなことはどうでも良かった。あの時の私の世界にはユンギさんしかいなかったしユンギさんしか見たくなかった。その前まで抱いていた恋心も好きという言葉も全てが陳腐に思えるくらいにあの人に恋をしていた。

 

新しい地に慣れなくて常に愛想笑いで過ごす日々。自分で選んだ高校だけど通学距離も遠くて毎日辛くて、この世界に生きてる意味が見いだせなかった。きっとあの時の私はどうかしていたのだと思う。何も考えずに赤信号の横断歩道に歩いていこうとした。死にたかったとかじゃない、ただ、疲れただけ。その時に今までただ流しているだけで聴いていなかった音楽が耳から脳に流れた。ユンギさんのもうひとつの魂、AgustDの「so far away」 だった。

「周りは皆走ってるのに、何故か俺だけがここにいる。みんな進んでるのになんで俺だけ、ここにいるんだよ」

泣いた。ユンギさんだって、あのユンギさんでさえこんなことを考えて思って精一杯生きてるのに私はユンギさんに比べてこれっぽっちも頑張ってないのに逃げるの?ユンギさんだってこう思って生きてるんだから私もそうやって生きるべきじゃないの?と思った。このまま死んでしまったらユンギさんに失礼だ。その後からあの人の言葉に前よりも耳を傾けて、あの人の言動をひとつすら逃すのが惜しくなった。

そうやって私はユンギさんに恋をして、あの人からから恋も愛も感謝も感動も全ての感情を教えてもらった。

 

 

ユンギさんが作る曲は凄い。聴いてるといつの間にか歌詞の中にいる。歌詞の出来事を全て見たような気持ちになる。あの人の音楽は言うならば映画だ。全てのシーンに意味があり欠けてはならない。それはユンギさん自身が全ての音を蔑ろにしていないからなんだろう。私は音楽の何かを経験したことは無いけれどそれでもユンギさんに使われている時、ユンギさんが弾いている時の音が生き生きとしているのが分かる。ユンギさんの音は力強くて深い、ユンギさんみたいな音をしている。

 

「僕は人を慰めるのが苦手だから」と言ったユンギさんが私達に残してくれた言葉たちはどれもが優しい。世界が停滞した2020年の春に普段1人で積極的にブイライブをしない彼が毎週金曜日にDJとして来てくれたあの日々、最後に「お疲れ様、今日も」と言った君の声。私はユンギさん以上に優しさをくれる人間を知らない。ユンギさんのその無償の優しさはどこから出てくるのだろう。ユンギさんはいつも「armyが」と言ってくれるけど私はその分をあなたに返せているとは思えない。私はユンギさんに出会って全て変わった。ユンギさんをここまで好きにならなかったら私は今も本当の愛を知らないだろうし他の素敵なアイドルの存在も知らなかった。キラキラしている世界の子達がどれほどの思いでステージに立っているか、その人たちが言う言葉の重みや好きになったことで知る幸福感を全部知らないまま生きていたのかもしれない。

 

私の世界が地球のようなものだったらその軸となるのは確実にユンギさん。軸がないとブレて回ってしまう地球のように「好き」とかの問題ではなくって、ずっとそこにいて必要不可欠なそんな存在。ユンギさんがいなかったら私の世界に音はない。あの人の音がない世界は私にとっては死んだも同然だ。ああ、好きよりももっと大きくて広くて素敵な言葉があればいいのに。SYSFinalのあの時のナムさんもarmyにそういう思いだったのだろうか、なんて光栄なことだろう。

 

ユンギさんの前では全ての言葉が軽くなる。だけどその言葉たちはユンギさんによって作り替えられていく。人を支えて人を敬って人を助ける言葉に変えられていく。ユンギさんはすごい人。かっこよくてとっても可愛い人。神様みたいな人。そして私の知っている人の中で1番人間らしい人。

ユンギさんは人の本質を突いてくる。今やグラミードルとなり大有名人なのにその中身はとても身近な存在。

 

あの人は全く飾らない。

 

ユンギさんが言っていたように人は変わる。だけどユンギさんの根本は何も変わってないように思える。セルカの撮り方だってずっと変わってない。ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっと音楽を愛している1人の人。ふにゃあと笑うその可愛らしい目の中にある真っ直ぐな情熱、熱情。普段はどこにその燃えるような心を隠しているのだろう。ユンギさんの炎は静かに燃えるようなものでは無くてもっと大きくて熱くて激しい熱なのに普段のあの人からそんな雰囲気は全くもって感じられない。BWLでコラボしたホールジー姉貴もAgustDのThe Lastを初めて聴いた時に驚いて「彼は普段はとってもシャイでキュートなのに!」と言っていた。

だからこそあの人は沼なのだ。中身を知れば知るほど、恐ろしい程に好きになる。

 

謙虚で素直で可愛くて素敵で、世界中の全ての暖かい言葉を出しても足りないくらいに素敵な人。そんな人に出会えて私はとっても幸せ。私の世界の主軸を作ってくれてありがとう。これからも何百年もずっとずっと祝いたい。3月9日を、6月13日を、意味のある日にしてくれてありがとう。

 

幸せよりも幸せに、あなたが歩いてきた道に値するくらい、あなたが他人に与えた幸せ以上の幸せが降り注ぎますように。

 

お誕生日おめでとう。本当にお誕生日おめでとう。

 

私に愛を、音を、世界をありがとう。

 

愛しています。


#우리의별우리의우주윤기생일축하해

#HappyBirthdaySUGA

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