あの日、王様に影が落ちた
2020年1月10日午前0時、文字通り世界は一変した。ユンギさんのインタールードteaser。
最初はもちろん映像とサビで歌ってることに湧きまくってたんだけど歌詞を見て「キャー!」なんて言うオタク感情は全て消えた。
「頼むから俺を光らせるな」
大泣きした。次の日に学校とかそんなこと関係なく大泣きした。Billboardへ行き、アメリカが常連になり、世界中でツアーをし、誰もから「成功した人生」だと。そう思われているであろう彼からのこの言葉。
ユンギさんの歌はユンギさんの魂だ。ユンギさんの歌はユンギさんにしか歌えないし、いくらラップが上手い人が歌ってもユンギさんの歌には絶対にならない。だからユンギさんがいなくなったらユンギさんの歌もいなくなる。
「誰も教えてくれなかっただろ、ここがこんなに孤独な場所だなんて」
「時にお前の休憩は墜落になるんだ」
そんな歌詞を歌える人が世界に2人といるとは思えないから。
登っていくのが楽しかったんだって。上に上に、夢に近づいてくのが楽しかったんだって。でも気づいたら誰もいなくなってたんだって。堕ちるのが怖くなったんだって。
ああ、分かるよ。分からないけど分かるよ。
あの時の私はユンギさんに謝ることしか出来なかった。ごめんなさい。支えてやれなくてごめんなさい。何も出来なくてごめんなさい。
でもきっとユンギさんが思って欲しかったのはそんな感情じゃないんでしょ?
でもこの歌はユンギさんがユンギさん自身に歌ったものだから、私たちが何かを介入するのは違うかもね。
「お前は俺で俺はお前だ」
好奇心と恐怖は表裏一体だもんね。
あのユンギさんが、あの何事にも強く逞しいユンギさんが縋るように「頼むから」って言うほど君たちが立っている場所は私たちが思ってるよりも高くて寂しい怖い場所だったんだね。
「big house, big cars, big rings」
デビュー曲のno more dreamで欲しかったものは全て手に入れたけど怖かったんだね。
教えてくれてありがとう。
ユンギさんの曲はなんてユンギさんなんだろう。なんでこんなにもユンギさんなんだろう。なんでこんなにも人間なんだろう。
王座に潜む暗い大きな影に君たちが飲み込まれなかったことは本当に奇跡みたいだ。
「今は墜落が怖くない」
1年半後にこう言って笑ってたよ。ユンギさん。ユンギさん。着地でも墜落でもなんでも私たちはずっといるからね。
なんて、そんなこと今のきみに言うのは杞憂だね。
ユンギさんの魂、2年目おめでとう。これからもユンギさんの生きた証として。ユンギさんの暗い影として。ユンギさんに落ちた影として。
2YearsWithInterludeShadow
Shadow_2주년_축하해